舌側矯正(裏側矯正)を中心としたクリニックを開設
88年にはいよいよ舌側矯正(裏側矯正)を中心にしたクリニックとして西麻布にE-LINE矯正歯科を開業します。新松戸では年間30~50症例が限界であり、それも子どもさんがほとんどだったからです。西麻布という場所を選んだのは審美を希望する患者さんをターゲットにするためでした。矯正だけでなく、クリーニング(PMTC)も行っていたので、日本で初めての審美歯科といえます。クリニック名をE-LINE(エステティックライン)としたのもそのためです。矯正に関しては私が担当しますが、それ以外はそれぞれ専門のドクターを呼んで診療してもらい、歯並びだけではなく、歯周病治療や、クリーニングをしてという総合的な歯科治療を目指していたのです。
当時、舌側矯正(裏側矯正)のクリニックは日本初でもあり、メディアの取材が殺到したことを覚えています。『家庭画報』から『Hanako』まで20~30社の取材を受け、多くの誌面を割いて紹介されました。それで一気にリンガルが広まり、当院の知名度も得ることができたという経緯があります。
患者さんも雑誌を見て来院する人が増え、今のようにインターネットがない時代なので、マスメディアで紹介されることで大きな反響を呼んだのです。