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リンガルの先進国、日本

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ほとんど知られていないことかもしれませんが、日本は舌側矯正(裏側矯正)のテクニックに優れており、舌側矯正(裏側矯正)の先進国といっても過言ではありません。それは、WBLO(World Board of Lingual Orthodontists)という世界で最難関の舌側矯正の専門医制度において、世界で12人(2015年現在)しかいない合格者のうち6名が日本人であるということからもわかります。
WBLOの専門医を取得するには、決められたカテゴリーの症例を8症例提出しなければなりません。日本舌側矯正歯科学会認定医制度では5症例、ヨーロッパ舌側矯正学会(ESLO)では2症例、世界舌側矯正学会(WSLO)が3症例と、それぞれ提出する症例数が決められています。その中でもWBLOの症例数が最も多く、カテゴリーについても豊富な内容が求められており、それだけの実績と高い技術力が必要とされると言えます。
日本人は手先が器用で、ワイヤーベンドについても日本人ほど緻密な作業ができる人を見たことがありません。それに加え、日本人の不正咬合は重度の症例が多いため、自然と腕が鍛えられ、技術力が向上に繋がっているというわけです。
欧米人の場合は、日本に比べれば、ほとんど矯正の必要がないくらいの人から、1本凹凸があるくらいの軽度なケースが多いので、簡単に治せてしまうのです。事実、イタリアのスクッゾ先生のところは95%が非抜歯治療ということですから、日本人の症例との違いは歴然です。日本人の症例を診た欧米のドクターが、本当にこれを治すのかと驚嘆するほどですから、どれだけ大変かということなのです。
日本人の歯並びが治せるようになったら、世界中どこでもやっていけるという言葉に嘘はありません。

著者 Writer

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竹元 京人
世界舌側矯正歯科学会(WSLO)の発足メンバーであり初代大会長を務める。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で舌側矯正について講演、講習会を行うなど、舌側(裏側)矯正を最前線で牽引する第一人者。

【役職】
World Board of Lingual Orthodontists(WBLO前会長)
イタリアフェラーラ大学 客員教授
英国王立エジンバラ大学医学部 M-Ortho examiner, Fellow

【所属学会】
世界舌側矯正歯科学会(認定医、専門医、元会長、創設理事)
ヨーロッパ矯正歯科学会(EBO専門医)
日本矯正歯科学会(臨床指導医)
日本成人矯正歯科学会(臨床指導医、総合指導医)
日本舌側矯正歯科学会(認定医)

【経歴】
1979年 東京歯科大学卒業
1979年 東京医科歯科大学歯学部矯正科入局
1983年 竹元矯正歯科開業
1988年 イーライン矯正歯科開業

イーライン矯正歯科

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