口ボゴで
お悩みの方へ
口元が前方に突出していることにお悩みではありませんか?
その悩み「口ボゴ」と呼ばれる状態であるかもしれません。
歯がガタガタ生えているなどの歯並びにお悩みになってしまう方は少なくありませんが、横から見える口元のシルエットにもお悩みである方も少なくありません。
そこでこちらのページでは、口ボコになってしまう原因や予防対策などについて詳しくご紹介していきます。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- 口元の突出感が気になる
- 口が閉じづらく歯が見えてしまう
- 出っ歯ではないが全体的に口元が出ている
- Eラインを整えたい
口ゴボとは
口ゴボ(くちごぼ)とは横からお顔を見た時に、口元が前方に突き出ている状態を指します。
※口ゴボは造語であり、見た目がゴボっと前に出ているために名付けられたといわれています。
通常であれば鼻先から顎先を結んだ「Eライン」と呼ばれる横顔の美しさの基準となるラインを越えることなく、ラインの内側かもしくはラインに触れるか触れないかの位置に唇があることが理想とされています。
しかし口ゴボであった場合は鼻と唇が同じ高さに位置しているように見え、正面からも口元が盛り上がっているように見えるのが特徴です。
突出している口元が原因でお口が閉じづらかったり、無理にお口を閉じようとしてしまったりするため、下唇の下に小じわができてしまう2次的トラブルも誘発してしまう場合もあります。
口ゴボは日本人などのアジア人によくみられるものであり、見た目にコンプレックスを感じてしまう方も少なくありません。
口ゴボになってしまう原因はさまざま考えられますが、歯並びや、骨格的な問題が原因であることがあり、原因によって治療法も異なっていきます。
口ゴボの原因
口ゴボの原因はいくつか考えられます。
口ゴボのタイプは4つに分類され、タイプによって必要となる治療法も異なっていきます。
自身の口ゴボの原因がなんであるのか把握していくことが治療への第一歩となるでしょう。
上下顎前突
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)は通常よりも上顎、下顎ともに前方に位置している状態を指します。
横から見た時にEラインから唇が全体的に超えているように見えます。
正面から見た時も口元が盛り上がって見え、口ゴボの中でも最も口元の突出が明徴に現れるのが特徴です。
上下顎の歯が前方に突き出るように生えていることが原因であれば歯列矯正での治療が可能でありますが、骨格性が原因となることも多く、そのような場合は外科手術も検討される場合もあります。
上顎前突
上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、いわゆる「出っ歯」のことを指し、口ゴボの原因になるケースもあります。
横から見た時に上唇がEラインを超えている状態です。
前方に突き出ている前歯を覆うように無理にお口を閉じようと上唇を前方に伸ばすようにするため、さらに口元が突出して見えるようになります。
上顎の歯が前方に突き出るように生えていることが原因である歯性タイプの出っ歯であれば、歯列矯正で治療が可能です。
しかし上顎の顎自体が前に位置していることが原因の場合は、外科手術が必要になります。
下顎後退やアデノイド顔貌
下顎が通常の位置よりも後方に位置している下顎後退(かがくこうたい)であった場合や、下顎が通常よりも小さいなどの場合も、口ゴボとなってしまうケースもあります。
また成長期に咽頭扁桃が異常に肥大することで鼻呼吸ができなくなり、常に口呼吸となってしまうとお口周りの筋肉が緩み、アデノイド顔貌(がんぼう)となってしまう場合も、口ゴボであると認識される場合もあります。
これらが原因の場合は骨格性の問題が大きく、外科手術が検討されるケースがほとんどですが、軽度であった場合は歯列矯正で上顎の位置を後方に下げる治療法も検討されます。
唇の厚みや鼻の低さ
鼻がもともと低かったり、唇が通常よりも厚みがあったりすると結果的に口元がEラインを越えるようになり、口ゴボとみなされる場合もあります。
歯並びや咬み合わせに問題があれば、正しい位置に導く歯列矯正が検討されますが、鼻の低さや唇の厚さなどが原因の場合は歯列矯正では根本的な改善は望めないケースもあります。
「そのためどのような理由から口ゴボとなってしまうのか」カウンセリングや検査を受けて把握していくことが大切になります。
口ゴボがもたらす影響
審美性に欠ける
口ゴボは、横顔の美しさの基準であるEラインを唇が越えてしまう状態を指します。
正面から見ても口元が盛り上がって見える傾向にあり、無理に唇を伸ばすようにして口を閉じるしかなく、鼻下が長く見えたり、顎先に「梅干しシワ」と呼ばれるシワが生じてしまったりする場合もあります。
そのため、口ゴボであることにコンプレックスを抱いてしまう方も少なくありません。
口元を見られたくないばかりに、自信をなくしてしまったり、人付き合いを避けてしまったりする場合もあります。
むし歯や歯周病リスクが高まる
口ゴボであった場合、口元が前方に突出しているために口を閉じづらい傾向にあります。
口が閉じづらいと口呼吸になってしまうことも多く、お口の中が乾燥しがちになります。
そうなってしまうとお口の中に潜む、むし歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病リスクが高まってしまいます。
お口の乾燥が重度となってしまうと、ドライマウスとなってしまったり、口臭が強くなってしまったりする場合もあります。
顎関節や胃腸に負担がかかる
口ゴボである場合は上下の歯の咬み合わせもズレていることがあり、顎関節に負担がかかっていたり、しっかりと食べ物を咬み砕くことができず胃腸に負担がかかってしまっていたりする場合もあります。
下顎を動かして上下の歯を咬み合わせ食べ物を咬む行為は、私たち人間が口から栄養を摂取するために必要なものです。
「口を開け閉めすると痛い」「顎がカクカクする」「口が開けづらい」などの症状が現れる「顎関節症」になってしまうと、食事や会話を行うことに支障が出て十分に食べ物を咬み砕くことができず胃腸消化不良となってしまう場合もあります。
ウイルス感染のリスクが高まる
口ゴボである方の場合、口呼吸となっていることも少なくありません。
本来であれば人間は鼻で呼吸を行います。
鼻から空気を吸い込み、鼻毛がフィルターの役割を果たすことで、体内に異物やウイルスの侵入を防ぐ仕組みがあります。
しかし常に口呼吸をしてしまっていると、フィルターの役割を担う鼻毛にかわるものが存在しないため、異物やウイルスを直接体内に侵入させてしまい、ウイルス感染のリスクが鼻呼吸の方よりも高まってしまいます。
ほうれい線が目立つ
口ゴボであった場合、ほうれい線が目立ってしまう傾向にあります。
口元が前方に突出していると口が閉じにくくなり、口周りの筋肉が緩んでしまうとほうれい線が目立つようになります。
また口元と頬に高低差が大きい場合も、ほうれい線が目立つことがあります。
口ゴボを予防するためには
口ゴボになってしまう原因はさまざまでありますが、以下の項目に注意して予防対策しましょう。
習癖
「指しゃぶり」「おしゃぶり」「舌癖」などによって口ゴボの状態になってしまう場合もあります。
成長期の頃に大きく影響を与えてしまう習慣があれば改善できるように努めましょう。
食生活
軟らかい食べ物ばかりを食べる食生活は、顎が十分な刺激を受けられないため、正常な成長が見込めない場合もあります。
そのため、硬い食べ物を含む食べ物をバランス良く摂取していきましょう。
口呼吸
鼻呼吸が行えない原因はさまざまです。
慢性鼻炎や咽頭扁桃肥大などの病気が原因となる場合もあるため、適切な医療機関で治療を受け、口呼吸の改善を行いましょう。
気になることがあれば医院へ相談する
口ゴボの治療は早期発見、治療が大切です。
特に顎の成長をコントロールできる時期であれば改善も見込めるため、成長過程において少しでも違和感を覚えたり、不安なことがあったりした際には、速やかにご相談ください。
よくある質問
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口ゴボに悩んでいます。歯列矯正で治りますか?
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口ゴボの原因が、歯が生える位置や方向であった場合は、歯列矯正で口ゴボの改善が見込める場合もありますが、骨格が口ゴボの原因である場合は外科手術が必要になります。
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口ゴボは必ず改善しなければいけませんか?
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必ず改善しなければならないわけではありませんが、口ゴボであることで生活や精神面において大きく影響を与える場合は、口ゴボの改善を検討いただけるといいでしょう。
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口ゴボは将来的に自身の子どもに遺伝しますか?
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口ゴボになってしまう原因はさまざまでありますが、親子で身体つきや顔つきが似るように、口ゴボも遺伝してしまう場合があります。
気になることや、不安に思うことがあればご相談ください。
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口ゴボの治療で抜歯が必要になる恐れはありますか?
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歯の生える位置や方向が原因である場合は、歯を後方へと下げる治療が検討されます。
そのため前方に位置する歯を後方へと誘導するために、抜歯が必要になる場合があります。
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口ゴボは正式な名称ではないと聞きましたが、なぜ呼ばれるのですか?
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口ゴボは近年広まった呼び方であり、歯科学的には使用されていません。
しかし口元の突出感に悩む方も多く、その状況が一言で表せられる言葉であるため口ゴボが広く使われていくようになったのではないかと考えられています。
著者 Writer
- 竹元 京人
- 世界舌側矯正歯科学会(WSLO)の発足メンバーであり初代大会長を務める。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で舌側矯正について講演、講習会を行うなど、舌側(裏側)矯正を最前線で牽引する第一人者。
【役職】
World Board of Lingual Orthodontists(WBLO前会長)
イタリアフェラーラ大学 客員教授
英国王立エジンバラ大学医学部 M-Ortho examiner, Fellow
【所属学会】
世界舌側矯正歯科学会(認定医、専門医、元会長、創設理事)
ヨーロッパ矯正歯科学会(EBO専門医)
日本矯正歯科学会(臨床指導医)
日本成人矯正歯科学会(臨床指導医、総合指導医)
日本舌側矯正歯科学会(認定医)
【経歴】
1979年 東京歯科大学卒業
1979年 東京医科歯科大学歯学部矯正科入局
1983年 竹元矯正歯科開業
1988年 イーライン矯正歯科開業
コラム
COLUMN
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すべては患者さんのために
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