〒102-0074
東京都千代田区九段南2-5-7

オームコ社の開発チームに参加

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80年代のリンガル(舌側矯正)の一番の問題点はブラケットの着ける位置が正確ではなかったということです。
今のようにセットアップモデルをつくってブラケットの位置決めするのではなく、ドクターが目で見て経験と勘で着けるので治療にばらつきが出やすく、うまくいく場合といかない場合の差が大きかったのです。とくに歯の裏側は凹んでいるので位置決めがとても難しく、そこをクリアするためのシステム作りが求められていたのです。
オームコ社のシステムの開発チームに呼ばれたのは私がちょうどその問題に取り組んでいる頃でした。
オームコ社では、80年代初頭から、前述のカーツというリンガルのブラケットを売り出し、世界の9割以上のシェアを占めていました。ただ、ポジショニングについてはまだ試行錯誤の段階で、そのための開発チームが発足したばかりでした。世界に名だたる矯正ドクターが集められ、年に2回、4~5日間のミーティングを行っていて、日本からは私が呼ばれて参加することになりました。
アレキサンダー、ヒルジャーズ、カーツ、ゴーマン、スミス、ロンコーネ、 フィリオン、レクラークといった著明な世界のドクターたちとディスカッションをするのはとても刺激的で有意義な体験でした。なかでもカーツ、ゴーマン、スミスといったドクターとはとても親しくなり、私にとって大きな財産となっています。
そのミーティングで私の症例を見せたのですが、「こんなに難しい症例が治るのか!」と皆が驚いていたことを覚えています。
年に2回のミーティングのほか、ドクターたちの海外のオフィスを訪ねたり、海外の講習会を受けるなどの研鑽を重ね、私のリンガルの技術も格段の進歩を遂げていきます。80年代後半には年間の症例が150症例を超えるまでになり、当時は日本はもとより、世界でも最も症例数の多いクリニックの一つではなかったか思います。

著者 Writer

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竹元 京人
世界舌側矯正歯科学会(WSLO)の発足メンバーであり初代大会長を務める。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で舌側矯正について講演、講習会を行うなど、舌側(裏側)矯正を最前線で牽引する第一人者。

【役職】
World Board of Lingual Orthodontists(WBLO前会長)
イタリアフェラーラ大学 客員教授
英国王立エジンバラ大学医学部 M-Ortho examiner, Fellow

【所属学会】
世界舌側矯正歯科学会(認定医、専門医、元会長、創設理事)
ヨーロッパ矯正歯科学会(EBO専門医)
日本矯正歯科学会(臨床指導医)
日本成人矯正歯科学会(臨床指導医、総合指導医)
日本舌側矯正歯科学会(認定医)

【経歴】
1979年 東京歯科大学卒業
1979年 東京医科歯科大学歯学部矯正科入局
1983年 竹元矯正歯科開業
1988年 イーライン矯正歯科開業

イーライン矯正歯科

住所

〒102-0074
東京都千代田区九段南2-5-7

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