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世界各国で講習会を開催

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リンガルの講習会を始めたのも80年代の終わり頃からで、最初は台湾で開きました。なぜ、日本ではないかと思われるかもしれませんが、日本のドクターの関心はまだまだ低く、裏側から治療する私などはよほどの変わり者と思われていた時代だったからです。
一方、オームコ社からの依頼は続き、台湾の次はイタリアでも開催しました。
その当時、オームコ社の人からいわれたのは、リンガルは世界に普及していくものであり、もはや開発者の私だけがわかっていればいいというものではないということでした。
「リンガルを一番知っているのは竹元先生なのだから、先生が教えるのが一番いいのでは」ともいわれました。だれかが教えなければならないのならば、私が適任であり、それならリンガルを正しく伝え、絶対に治るというところまで持って行こうと思い、それからは積極的に講習会を開くようになりました。
講習会を開けば、競合するクリニックを増やして自分の首を絞める結果になるのではと思われる方もあるかもしれませんが、私の考えは“患者さんが得することが一番”ということであり、これは開業以来変わりません。患者さんがよい治療を受けられて歯並びが治ることが最優先されることなので、教えることに迷いはありませんでした。
講習会は多いときで年4~6回にもなり、受講者は延べ3000人になり、現在、リンガルで治療されているドクターのほとんどが私の講習会を1回は受けていらっしゃるのではと思います。
リンガルブラケット矯正装置もカーツの時代から始まり、STb、STb-SL、そしてALIASまで、常により新しい装置を用いてきました。参加者の中に毎回出席されるドクターがいらっしゃったのでその理由を聞くと、「1回でも休むと先生に置いていかれそうな気がして休めないんです」というのです。確かに、常に改善・改良を図っているので、講習会の内容も前回と同じということはありません。毎回、内容が進化していくので皆さん、たいへんだったかもしれません。

1987年にアメリカでリンガルの国際学会がワシントンD.C.で初めて開催され、日本から招待されたのは私だけでした。アメリカの人たちは私が治療できるということを知っていたので呼んでくれたのだと思います。
翌年には世界で2番目に日本舌側矯正歯科学会を、小谷田先生と私で設立しました。その後91年にはヨーロッパ舌側矯正学会、2000年には世界舌側矯正学会が設立されることになるのです。

著者 Writer

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竹元 京人
世界舌側矯正歯科学会(WSLO)の発足メンバーであり初代大会長を務める。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で舌側矯正について講演、講習会を行うなど、舌側(裏側)矯正を最前線で牽引する第一人者。

【役職】
World Board of Lingual Orthodontists(WBLO前会長)
イタリアフェラーラ大学 客員教授
英国王立エジンバラ大学医学部 M-Ortho examiner, Fellow

【所属学会】
世界舌側矯正歯科学会(認定医、専門医、元会長、創設理事)
ヨーロッパ矯正歯科学会(EBO専門医)
日本矯正歯科学会(臨床指導医)
日本成人矯正歯科学会(臨床指導医、総合指導医)
日本舌側矯正歯科学会(認定医)

【経歴】
1979年 東京歯科大学卒業
1979年 東京医科歯科大学歯学部矯正科入局
1983年 竹元矯正歯科開業
1988年 イーライン矯正歯科開業

イーライン矯正歯科

住所

〒102-0074
東京都千代田区九段南2-5-7

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駐車場

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